思い出のジュエリー
2012年 03月 01日
先日お客様から
思い出の詰まった宝石箱をお嬢さんと
思い出話をしながら眺めるのが
とても幸せだというお話を聞きました
そのお話を聞いて
私も子供の頃に母の宝石箱を開けて
中を覗くのが何よりも好きだった
ことを思い出しました
祖母のチェコスロバキアのお土産の
香り高い紅茶のようなガーネットを
花形に石座を留めたイヤリングや
母が初めて自分で買ったというカメオのブローチ
父がプレゼントしたスターサファイアのリングに
父と出会う前に別のボーイフレンドからもらった
トパーズなんていうものまであって
宝石箱には母の人生を感じさせるエッセンスがいっぱい
それらがどれくらい高価なものか
なんてわからないけれど
それらは冷たくそして確かな光を放ち
生きているのがはっきりわかるのでした
そのなかでもこっそりよく鏡の前で身に付けたのは
亡くなった祖父から16歳の誕生日に
もらったというパールのイヤリング
祖父をティーンエイジャー時に亡くしてしまった
明らかにファザコンであろう母が
特に大切にしていたのがそのパールのイヤリングでした
でもある日 私はこっそりパールのイヤリングを身に付けて外出し
その1つを失くしてしまったのです
慌てた私は残った片方を
机の引き出しの奥に隠したのだけど
ある日母に見つかってしまい正直に告白することに
叱られるものだとばかりと思っていたけれど
母は責めるどころか
何も言わず ただうなだれるばかり
あぁどうしよう…
謝ることだけしか出来なくて とても反省して
いつか大人になったら
うーんと素敵なパールのイヤリングを
お祖父ちゃんの代わりに贈るんだ
と決意したけれど
もし私が 将来どんなに素晴らしいジュエリーを
母に贈ったとしても お祖父ちゃんの思い出が詰まった
ジュエリーを贈ることは永遠に不可能であることは
小学生の私にもよくわかったのでした
それをきっかけに
ジュエリーは記憶や想念が宿るもの
だからこそ人に影響を与える力を持ち 愛おしいものである
と心に残りました
宝石箱を開けて
1つ1つのジュエリーのストーリーを子供と語り合う
なんとも素敵な光景なんでしょうと思いました
思い出の詰まった宝石箱をお嬢さんと
思い出話をしながら眺めるのが
とても幸せだというお話を聞きました
そのお話を聞いて
私も子供の頃に母の宝石箱を開けて
中を覗くのが何よりも好きだった
ことを思い出しました
祖母のチェコスロバキアのお土産の
香り高い紅茶のようなガーネットを
花形に石座を留めたイヤリングや
母が初めて自分で買ったというカメオのブローチ
父がプレゼントしたスターサファイアのリングに
父と出会う前に別のボーイフレンドからもらった
トパーズなんていうものまであって
宝石箱には母の人生を感じさせるエッセンスがいっぱい
それらがどれくらい高価なものか
なんてわからないけれど
それらは冷たくそして確かな光を放ち
生きているのがはっきりわかるのでした
そのなかでもこっそりよく鏡の前で身に付けたのは
亡くなった祖父から16歳の誕生日に
もらったというパールのイヤリング
祖父をティーンエイジャー時に亡くしてしまった
明らかにファザコンであろう母が
特に大切にしていたのがそのパールのイヤリングでした
でもある日 私はこっそりパールのイヤリングを身に付けて外出し
その1つを失くしてしまったのです
慌てた私は残った片方を
机の引き出しの奥に隠したのだけど
ある日母に見つかってしまい正直に告白することに
叱られるものだとばかりと思っていたけれど
母は責めるどころか
何も言わず ただうなだれるばかり
あぁどうしよう…
謝ることだけしか出来なくて とても反省して
いつか大人になったら
うーんと素敵なパールのイヤリングを
お祖父ちゃんの代わりに贈るんだ
と決意したけれど
もし私が 将来どんなに素晴らしいジュエリーを
母に贈ったとしても お祖父ちゃんの思い出が詰まった
ジュエリーを贈ることは永遠に不可能であることは
小学生の私にもよくわかったのでした
それをきっかけに
ジュエリーは記憶や想念が宿るもの
だからこそ人に影響を与える力を持ち 愛おしいものである
と心に残りました
宝石箱を開けて
1つ1つのジュエリーのストーリーを子供と語り合う
なんとも素敵な光景なんでしょうと思いました


